■ あらすじ及び企画意図 ■

一つの死体、3人の容疑者。誰が、なぜ、彼を殺したのか。
食い違った陣述、明らかになる真実。
善と悪、真と嘘、正しさと間違い、正義と不義、そのすべての価値がひっくり返されて無くなった今日について。

今日も世の中は厳しい。
もっと多くを握り、もっと上に上がり、人よりいけて、人より豊かに住みたいって、それが何が悪いかって。
成功に向けた努力と熱情は純粋で自然のようなことだと、そのように成功に向けたすべての動機は善意から始まる。

しかし、その善意はけっして満足しない。
純粋な熱情でできた成功の実体はいつでもその場を奪われるかもしれないという不安の実体に変わってしまい、一度でも成功の甘さを味わった人々はその場を守るためなら何でもやる。
どんな厚かましい嘘も、どんな破廉恥な偽善も堂々と使える。
“どうやって生きるか”より“どうやっても生き残るべきだ”が重要な世の中だから。

良心を捨てて、呵責を無視して、嘘が真実のように偽善で覆って、ただ人よりもっと上に上がり生き残るため踏み出す人々に、あなたが今掴みたいのは何なのかを問いかけたい。

（内容出処：JTBC)